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海外情報6:天気予報に見る国民性

Sitaliaweatherforecast いつのことだったか、「トリビアの泉」で「ローマのTVの天気予報は、軍人が説明する」というのがあったような気がします。
今回の旅行で判明したのですが、これは本当です。
おそらく軍事衛星で天気情報を把握するためなのでしょうか、軍服を着た軍人らしき方が説明してくれます。

しかし、そんなこと以上にもっと驚かされることがあるんです。
イタリアの天気予報を見ていて間違いなく日本人が驚かされるのは、実はその予報内容が度はずれて大ざっぱなことなんです。
すなわち、ほとんどいつでも「晴れ、ときどき曇り、ところによりにわか雨」みたいな調子なんです。これでは、実際にどんな天気になろうともはずれようのない、まるでペテンみたいな天気予報であって、とても実用には耐えがたいと思われます。

日本の場合、ご承知のようにピンポイントの地域別に三時間毎の時系列の予報があり、衛星写真による雨雲の動きもあり、さらには、一週間の天気・最高気温・最低気温の変化の予報までわかる完璧さです。したがって、天気予報だけで、放送時間は五分では足りないほどです。

私が想像しますに、どうやらこれだけ詳細な天気予報を絶えず放送しているのは、日本だけの現象で、日本人はむしろ相当異常な国民なのではないかという気さえしてきました。
パリの天気予報もこんなんじゃなかったような気がしますし、台湾の天気予報に至っては、予報の重点は「その日に雨が降るか否か」に絞られた予報だったような気がします。

なぜなんでしょう ?
一説には、日本以外の天気予報の精度が悪すぎるからなんだと言う人もいます。
一方、ひょっとすると、TVの天気予報こそが、最も典型的にその国の国民性を表象するものであり、日本人は世界の中でも度はずれて天気情報に敏感で熱心な国民性なのかもしれません。