合理的な愚か者の好奇心

団塊おじさんの "見たぞ! 読んだぞ! 歩いたぞ!"

2013-01-01から1年間の記事一覧

バリ島報告3:父親のインドネシア語

インドネシア語と言えば、もうかれこれ15年前に他界した私の父親がお得意だったのを思い出します。私の父親は、酒が弱いのに酒が好きで、お世辞にもあまりいい酒ではなかったのですが、まれに大変上機嫌になる場合がありました。父が酔っぱらって上機嫌に…

バリ島報告2:外国語の習得

私がバリ島に行って最も驚かされたことは、わずか1年足らずの滞在で娘のインドネシア語がペラペラになっていたことです。娘からは、「バリ島は日本人が多いので、なかなかインドネシア語がうまくならない」と聞いていたため、日常生活がやっとのレベルなん…

バリ島報告:久しぶりの家族旅行

バリ島へ行ってきました。 本当に本当に久しぶりの家族旅行です。 家族旅行とは、私たち夫婦に加えて息子(32歳)と娘(29歳)を加えた家族4人の海外旅行ということです。一見豪華そうではありますが、事情があるのです。 すなわち、我が家の娘は、およそ2年…

藤圭子追悼 背徳について

藤圭子が自死しました。 私の青春時代には、通奏低音として「圭子の夢は夜開く」が脳の奥でいつも鳴っていたような気がします。 上の写真は、「あしたのジョー」や「巨人の星」で当時少年サンデーを圧倒し、全盛時代を謳歌していた「少年マガジン」の表紙を…

劇評 マームとジプシーの「Cocoon」

更新が遅れがちですいません。今回は「劇評」を書いてみました。 池袋の東京芸術劇場シアターイーストで上演され、関係各方面から圧倒的な評価を得つつあるマームとジプシーの「Cocoon」を取り上げます。 昨年、岸田國士戯曲賞をとったばかりの新進気鋭の劇…

昭和33年の後楽園の売り子

あなたが東京ドームにナイターを見に行ったとして、ビールが飲みたくなったと仮定してください。東京ドームのネット裏には、頻繁にまるでAKBみたいなかわいい売り子が「ビール如何ですか~」とそれぞれが可憐な声を張り上げながら通り過ぎます。ビールは背中…

宮本信子と山口果林

私には、女優の宮本信子と山口果林の区別がつきません。 ところが、この数年しばらく見なかったと思っていたら、お二人ともほぼ同時期に相次いでテレビで頻繁にお目にかかりだしたので、びっくりしています。 まず宮本信子さんの方ですが、おそらく上の写真…

富士山は怒っている

富士山が世界遺産に登録されることが、ほぼ確実となったようです。 ご同慶の至りと思っておりましたら、「時間厳守子」さんから、早速富士山になりきっての富士山の現在の気持ちのレポートが入手できましたので、下記に転載させていただきました。 題して「…

力道山vsジム・ライト

私はプロレスの味方です[E:sign03]なぁ~んて、気張る必要はないのですけれども、私はプロレスの大ファンです。実は「プロレスの味方」と自称する知識人は意外に多くて、私の周りにも無視しえないほどたくさんいます。 さてそれでは、「プロレスの味方」と自…

東深川橋の謎の石碑

上の写真は、我が家の近くを東西に流れる小名木川にかかる橋のひとつの東深川橋です。 この橋のたもとの南詰に写真のような立派な石碑が立っています。私は長い間、この石碑のいわれが気になっておりましたが、このたび偶然にこの石碑の由縁が判明いたしまし…

上野の清水観音堂

上野のお山の西郷さんの銅像の近くに、清水観音堂というお堂があります。 小ぶりなお堂で、ちょっと京都の清水寺のミニチュアのような雰囲気もありますが、ほとんどの観光客からは注目されていないお堂かもしれません。 というのは、現代の清水観音堂の最大…

拝啓!浜田宏一先生

アベノミクスが全盛です。 一に、インフレターゲット2%による金融緩和。第二に、緊急経済対策など経済対策の実行。第三に新産業の育成。以上、3本の矢による所得拡大と経済成長。 簡単に言うとこういうことのようです。 アベノミクスの掛け声としての効果は…

渋谷物語3 「天井桟敷と状況劇場」乱闘事件

むかしむかし、まだ私が学生だった頃、若者という若者はみ~んな、誰もが目を吊り上げて、何かに向かって怒っている時代が確かにありました。かくいう私のような温厚な人ですら、怒っていたのです。若者みんなが怒っているとはどういう状況かと申しますと、…

渋谷物語2 私の生まれた家

私の生まれたところは、もう既にこのブログで何回か書きましたように、渋谷区の神宮通り、電気館の近く、渋谷タワーレコードのはす向かいです。今は左の写真のように、いつのまにか最近更地になったようです。2階建ての家自体は、昭和30年代建築の古い家…

渋谷物語1 百軒店

久しぶりに渋谷をゆっくり歩いてみました。午後の渋谷は、若者たちの圧倒的な熱気と喧騒で落ち着けませんので、ゆっくり歩ける朝の渋谷を歩きました。 渋谷は変わりました。ヒカリエができた東側は当然として、西側の文化村から松濤美術館方面も、かつてのホ…

能とシェイクスピア

能を見ました。2013都民芸術フェスティバル参加作品の「式能」です。場所は、国立能楽堂。番組は、「翁」「高砂」「経政」、狂言は「福の神」と「蝸牛」。私は「経政」の哀愁がたまりませんでしたね。お客さんはほぼ満員。男女は半々、予想以上に妙齢の育ち…