合理的な愚か者の好奇心

団塊おじさんの "見たぞ! 読んだぞ! 歩いたぞ!"

2008-01-01から1年間の記事一覧

オスカー・デラ・ホーヤ讃歌

私は大学入学時、自分自身信じられないことですが、実はボクシング部に在籍していました。このボクシング部は、陸上競技場の端っこでランニングの練習をするのですが、その際、上半身はランニングシャツを着るものの、下はボクシングパンツの上からなんとフ…

「元次官襲撃事件を考える」を考える

ということで、人間は青春時代において、自己肯定感に飢えているものらしく、それを保証するさまざまなセーフティネットと呼ぶべき装置を必要とするものです。 少なくとも我々団塊の世代までは、こうした装置がふんだんに用意されていたような気がします。こ…

元厚生労働次官襲撃事件を考える

「おまえのブログは、自分がおもしろいと思う話ばかりで、社会性がない !!」というお叱りがそろそろ聞こえてきそうな気がします。したがって、今回は、おもいっきり社会性のあるテーマにしてみました。 最近、元厚生労働次官襲撃にしても、秋葉原通り魔事件…

割り箸の「鉄腕アトム」

何度かこのブログでも書きましたように、我が家にテレビが来たのは私が小学校入学以前の昭和二十八年です。したがって、私は労せずしてテレビの番組発達史の生き証人ということになります。そこで、今回のテーマは「国産アニメ第一号」です。 今は「アニメ大…

昭和五年の浅草六区

まず上の写真をご覧ください。昭和五年の浅草六区の状況です。左が「電気館」と思われますので、花やしき方向から雷門通り方向を見ていることになります。非常に興味深い写真です。 現在両国の江戸東京博物館では、「浅草今昔展」を好評開催中です。ご覧の写…

天気予報を変えた男

NHK関係が続いて大変恐縮ですが、今回もNHK関連の記事です。 今から四十年前、私が大学生の時に、今考えれば物好きなことですが私は「NHKのモニター」なるものに応募し、採用されて約一年間のモニター経験があります。「NHKのモニター」とはどのような仕事か…

当マイクロフォン「中西龍」

かつて中西龍という名のNHKのアナウンサーがおりました。ご記憶でございましょうか。独特の「復古調」とも形容すべき名調子の朗読で、根強い人気がありました。徳川夢声や森繁久弥の系譜に列なる職人的朗読技術を持っていたアナウンサーだったと私は思います…

星野ジャパンの大チョンボ

2008年北京オリンピック・・・・「オリンピック最後の野球」は、多くの日本人の熱い期待にもかかわらず、準決勝では韓国に 6対2 で敗れ、続く三位決定戦でも米国に 8対4 で敗れ、あえなく四位と情けない結果に終わってしまいました。 しかし、オリンピックの…

フェルメール「小路」の謎

よく知られているように、フェルメールという画家は、度を超して寡作な画家で、現存している作品は、世界中あわせても三十数点にすぎないと言われております。そのうちのなんと二割近くに相当する七点が、今、上野の森の東京都美術館に集まっています。 世界…

グーグルの「ストリート・ビュー」

「インターネットは便利だ」と言われるままに、パソコンを購入し、当時としては最新の電話回線にやっと接続してインターネットに繋ぎ、「インターネットで検索しても遅すぎるし、やっと出てきても情報が少なすぎる !!」と怒り、「インターネットは何の役にも…

社会的偽装としての「人身事故」

久しぶりに時間厳守子さんの「雑学通信」の記事から転載させてもらいます。相変わらずの時間厳守子さんの鋭い評論をお楽しみください。 お盆休みが終わって、予想通りまた発生しました。首都圏の鉄道での「人身事故」。お盆休みの前はほぼ連日の感がありまし…

スペインの「ハルク」

「ハルク(Hulk)」というアメリカ映画があります。おなじみのマーベル・コミックによるアメコミ「超人ハルク」の映画化作品です。5年前にアカデミー賞受賞監督である名匠アン・リーによって監督された映画です。監督は定評があったのですが、SFXのリアリティ…

ヨーロッパを席巻する「数独」

東京の地下鉄に乗って座席に座ると、決まって少しばかりびっくりさせられることがあります。対面の座席に一列に座っている乗客のほとんどが、携帯電話のメールか、さもなくばゲーム機でゲームに熱中している姿です。ひどい時には、一列全部で八人くらいの全…

ご無沙汰御免「スペイン便り」

いやはや、なんとも、ご無沙汰でした。なんと ! 一ヶ月以上にわたって更新しない状況が続いてしまいました。申し訳ございません。非更新期間の自己新記録になってしまいました。この間、予想もしないことでしたが、要職にあらせられ、さぞかし多忙と思われる…

「アフィリエイト」とは・・・

まず、私のこのブログの右欄「読んだぞ!リスト」をご覧ください。「読んだぞ!リスト」に掲載されている本の中から、あなたのお好きな本のアイコンをどれでもマウスでクリックしてみてください。「Amazon.com」にリンクされておりますので、即座にアマゾンの…

昔「ごますり」、今・・・・

どうやら今は死語になってしまったようですが、「ごますり」という言葉があります。昭和三十年代に全盛期を極めたあのクレージーキャッツの植木等と作者の青島幸男によって全国に流布され一世を風靡した言葉の中の一つです。もちろん、プラスイメージの言葉…

追い抜かされること

還暦を前にした今日この頃、職場との行き帰りに街を歩きながら、卒然と気がついたことがひとつあります。後ろを歩いている若い人に(それも若い女性にすら)たびたび追い抜かれるということなんです。くやしくなって抜き返そうと一度は思うのですが、どうして…

団塊世代の無理矢理カップル

少なくとも今をさかのぼるわずか三年前の平成17年春の時点では、この東京を散歩する熟年の人たちの典型的パターンは、孤独な「リュックのおじさん」か、団体の「帽子のおばさん」のふたつのパターンでした。こうしたおじさん&おばさんの状況については、この…

戸越銀座商店街を歩く

個人的に前から気になっていた「戸越銀座商店街」を歩いてみました。この商店街は、東急池上線「戸越銀座駅」に接する全長1.6kmに及ぶ日本一長い商店街です。時間帯を区切っての歩行者天国の実施や車いすでも入れる店舗入口でのバリアフリー化を行うなど、商…

あるクラシック番組の記憶

最近のテレビ番組は、おっそろしく下劣なものばかりで、このような番組を見ていては日本人の脳が腐り始めるのではないかと心配になるほどです。ということで、今回は例によって「昔の思い出シリーズ」ということで、昔よく聴いた記憶のある印象的なクラシッ…

芥川龍之介の生家

都立両国高校に学んだ学生たちにとって、全員がもれなく誇りとする先輩はただひとり。芥川龍之介だということは、既に何回も書きました。この芥川龍之介の生まれた場所が意外な場所にあります。現在の中央区明石町10番、聖路加病院の敷地内となります。 芥川…

なくなった公衆電話

我々が気がつかないうちに、じわりじわりと事態は進行し、ある日改めて周囲を眺めてみると、もうすでに革命的な変化となってしまっている「静かなる変革」というものがあります。ちょっと考えただけでも、たとえば「アナログレコードからCDへの変化」とか、…

絶賛 !! 「タン・ビエットの唄」

第10回東京芸術劇場ミュージカル月間作品 「タン・ビエットの唄」につきましては、既に左欄「映画鑑賞履歴」におきまして、私は満点の五つ星の評価をつけたところです。これに対して、PIGLETさんからもほぼ同一趣旨の熱烈なる連帯の評価をコメントとしていた…

見ました「母べえ」

このブログの愛読者の方は、みなさん既に良くご存知のように、私は熱心なサユリストです。そして同時に、このブログの右上欄の写真にありますように山田洋次監督の寅さんの熱狂的なファンでもあります。したがって、この映画「母べえ」のように、山田洋次監…

「ラグビー選手に悪い人はいない」

1月27日(日)の大阪府知事選は、無所属新人のタレント弁護士橋下徹氏の圧勝で終わりました。この結果を受けて、町村信孝官房長官が記者会見で、町村官房長官も橋下氏もともに高校時代にラグビー部に所属していたことを念頭に、「個人的には、彼は大変なラグビ…

映画「殯(もがり)の森」

他の人はどう見るのかわかりませんが、少なくとも私にとっては河瀬直美監督の映画はとっても難解です。この映画も例外ではなく、「ドキュメンタリー映画」と呼ばれるべき河瀬直美独特の作風の典型となる映画です。 相変わらず映像の美しさは抜群で、映像には…