合理的な愚か者の好奇心

団塊おじさんの "見たぞ! 読んだぞ! 歩いたぞ!"

2004-01-01から1年間の記事一覧

「隠し剣鬼の爪」を見る

米国アカデミー賞外国語映画賞部門ノミネートをはじめ数々の映画賞を総なめにした感動作「たそがれ清兵衛」から2年・・・山田洋次が満を持して再び新たな時代劇に挑む藤澤ワールド第二弾! 以上のキャッチコピーにつられて、東劇で「隠し剣鬼の爪」を見てき…

「24(トウェンティ・フォー)」(第一シリーズ)を見る

合計24話24時間という長尺ドラマで、アメリカで評判の人気ドラマ「24(TWENTY FOUR)」をレンタルDVDで2ヶ月がかりでようやく全巻見終わりました。 ご存じない方もいると思われますので、まずこのTVドラマの簡単な概要から紹介します…

明治維新と孝明天皇毒殺説

明治維新を早めた要因は何かとか、遅らせた要因は何かとか、巷間、いろいろな説があります。 これらについての典型的な議論は、例えば、1862年(文久2年)の薩摩藩の尊攘急進派6名が殺害された寺田屋事件は結果的に却って明治維新を数年早めることにな…

薩摩藩士奈良原兄弟の因縁

幕末のように歴史の大転換期には、よくあることのようですが、世にも奇妙なと形容すべき事件が起こることが珍しくありません。そうした中で、奇人・怪人とも言うべき剛胆の者も輩出します。 今回、ご紹介するのは、薩摩藩の奈良原喜左衛門と喜八郎の兄弟の場…

寅次郎のベッドシーン

「男はつらいよ7不思議」があるとすれば、さしずめそのトップにランクインするべき謎は、寅次郎の性生活についてでありましょう。 なにしろ、シリーズ全48作品、合計90時間に及ばんとする全てのシーンに、子細に目をこらしても、寅次郎の下半身に関係す…

寅次郎とリリーの決定的場面

全部で35人のマドンナのうちで、寅次郎との相性がベストだったマドンナと言えば、リリー(浅丘ルリ子)ということで大方の意見は一致すると思います。リリーは、場末のキャバレーまわりの売れない歌手という設定であり、寅次郎と同じ浮き草稼業であり、寅…

寅次郎の恋、成績は2勝0敗33分け

「男はつらいよ」全48作を通して車寅次郎は、振られ振られてなんと35人のマドンナから振られ続けたことが、あたかも常識であるかの如く喧伝されております。(マドンナは純計で36人ですが、後藤久美子は満夫の恋人なので除外してカウントします) しか…

「男はつらいよ」ベストシーンは?

山田洋次監督のすごいところは、画面の隅々にまで、綿密な気を配っているところです。 ここで言う「画面の隅々」とは、文字通り画面の四隅の端っこという意味でありまして、四隅にまで神経を行き届かせているということです。したがって、二度三度と見ますと…

「男はつらいよ」シリーズ最高傑作は?

私は、何を隠そう映画「男はつらいよ」シリーズの正真正銘の熱烈なファンであります。「正真正銘の熱烈なファン」とは、一体どういうファンかと言いますと、昭和44年の第一号マドンナ光本幸子以来、シリーズ48作全てを見ていることは当然として、普通の…

教員の非行についての坂口安吾の見解

ちょっと信じられないような学校の先生の非行、とりわけ性犯罪が新聞紙上で目立ちます。 これは最近の事態なのだろうか、それとも昔からあった事なのだろうか? はたまた、滅多に起きない事件を新聞が掘り出して大げさに書いているだけなのだろうか、それと…

圓生の「真景累ケ淵」聴了!

落語と言いますと、大体ひとつの話で30分前後がちょうどいい加減の長さなのですが、これが人情話ともなりますと、一時間近くかかることは、珍しくありません。 今回、私がCDでようやく聞き終えたお話は、名人六代目圓生による怪談「真景累ケ淵(しんけい…

公立図書館は便利になったか?

昔に比べて便利になったものの例として、公立図書館があげられることが、しばしばあります。 公立図書館を約40~50年前の幼少期から主として勉強部屋代わりに利用し続けてきた私としては、本を借りることは比較的少なかったものの、表面上の事実として、…

新選組と竜馬の時間距離(京都新選組旅行6)

今回は、壬生の新選組屯所と坂本竜馬の隠れ住んでいた酢屋(三条河原町)周辺の時間距離について、分析してみたいと思います。 まず、新選組の屯所のあった八木邸と旧前川邸、そして山南や伊東甲子太郎等非業の死を遂げた隊士の墓がある光縁寺、新選組が大砲…

イチローの大記録につけられた綾への大反論

ついにイチローのメジャー年間最多安打記録が達成されました! 熱心なMLBファンのひとりである私としては、誠に慶賀に堪えません。 とりわけ今年のマリナーズは、シーズン当初からチーム状態が極めて悪く、最下位を独走しておりはがゆい思いをさせられて…

プロ野球選手会スト無血革命説

古田敦也プロ野球選手会長指揮の下、去る9月18日(土)19日(日)の二日間、史上初めてという歴史的なプロ野球選手会によるストが整然と打ち抜かれました。 今、この時代のこの国で実施されるあらゆるストライキの中で、このプロ野球選手会によるストだ…

中岡慎太郎の顔(京都新選組旅行5)

京都東大路通りのバス停「東山安井」で市バスを降りて、護国神社に向かって歩いていくと、通称「維新の道」という大層急な坂道に行き当たります。 この坂道をハーハー息を弾ませながら登り切りますと、右側に新選組をはじめ明治維新関係資料5000点てんこ…

御礼!一万アクセス突破

本年3月1日にこのブログをオープンして以来、ご覧のようにおかげさまで約半年かけてようやく一万アクセスを突破することができました。 ご愛読いただきました読者の皆様、大変ありがとうございました。 とりわけ、熱心にコメントを戴いている皆様方には、…

竜馬ファン垂涎の伏見寺田屋(京都新選組旅行4)

定期観光バス特別コース「新選組と竜馬ゆかりの史跡巡り」のハイライトは、何と言っても、伏見の寺田屋であります。竜馬ゆかりの遺品や写真が、夢のようにふんだんにあふれています。 そこで、今回は写真を多めにしてみました。 伏見の寺田屋界隈は、江戸時…

NHKと花街島原[京都新選組旅行3]

新選組を探訪する京都旅行には、いろいろな方法があります。 観光タクシー・レンタサイクル・地道に電車とバスの乗り継ぎ等々、それぞれお好みでさまざまな組み合わせが可能です。 しかし、花街の島原や祇園の御茶屋さんを覗きたいということであれば、定期…

新選組の食玩[京都新選組旅行2]

お菓子の種類の中に食玩というカテゴリーがあります。最も有名な物は、「おまけ付きグリコ」ですよね。 また、私の小学校時代には、「仁丹野球ガム」に夢中になったことを思い出します(改めて考えると、仁丹がガムを売るって、何か変ですね)。このガムの中…

山南死す[京都新選組旅行1]

8月24日(日)、NHK大河ドラマ「新選組!」[友の死]において、新選組総長山南敬介が切腹して死にました。実に、見事な最期でありました。 今年の大河ドラマ「新選組!」は、私としては大変珍しいことに、あきずに毎回続けて見ておりますが、[友の死…

「冬のソナタ」批判

先週から今週にかけて、新選組の史跡を訪ねて、京都に豪華二泊三日の家族旅行を敢行いたしました関係で、本ブログの更新が滞りましたことをまずもってお詫びいたします。 ところで、私の周辺で、どういうわけか「冬のソナタ」にはまりこむ友人が徐々に増える…

読了!「輪違屋糸里」

「輪違屋糸里」は「わちがいやいとさと」と読みます。文芸春秋社発行、著者はご存じ稀代のストーリーテラー浅田次郎。上下各巻1500円です。 輪違屋というのは、京都島原の置屋さんで、糸里というのは、その置屋で天神から太夫に昇進するかもという指折り…

高校野球中継の今と昔

真夏の炎天下、連日NHKでは、高校野球が放送されていますが、今回は「昔の思い出シリーズ」で、高校野球中継についてです。 私の小学生時代の夏休みと言いますと、私が一人っ子だったことに加えて、両親が共に東京出身のため田舎という便利なものもなく、…

新たなるグレートジャーニー(がんばれ関野)

人生も50歳代半ばを迎え、定年まで指呼の間となると、私のようないかに鈍感な神経の持ち主でも、「こんな人生でよかったのかな?」などと、我が身の来し方行く末について、様々に煩悶するものなのであります。 私の場合、そうした煩悶の過程で必ず頭の中に…

アナログ・CDからデジタルへ

7月24日発売の「iPodミニ」が大変な人気で、どこの量販店も品切れ中。全ての機種が「予約受付中」で、入荷はいつになるかわからないという状況であります。(写真は錦糸町ヨドバシカメラ) 思い起こせば、アナログレコードがCDレコードに置き換わっ…

もう一度だけ池田屋事件

NHK大河ドラマ「新選組!」ファンの皆さん、「ねこづらどき」とほぼ日刊イトイ新聞 の 『新選組!』withほぼ日テレビガイドも是非見てください。「新選組!」の隅々に至るまで、愛情あふれるまなざしで分析しています。 池田屋事件の視聴率もついに1…

再び池田屋事件の謎

NHK大河ドラマ「新選組!」のクライマックス、池田屋事件がついに昨日放映されました。期待に違わぬ迫力満点の池田屋事件でした。史実への忠実度にくわえて、殺陣のリアリティなど、あらゆる面で史上最高の池田屋事件だったと言ってもいいと思います。 ト…

メジャーリーグと日本プロ野球比較

日本のプロ野球では、近鉄とオリックスが合併するか否か?1リーグ制か2リーグ制か?熱っぽい議論が、現在展開されております。 かく言う私も、イチローそして両松井とメジャーへ相次いで人材が流失したことをキッカケにして、BSでメジャーリーグを観戦す…

獄中立候補

参議院選挙もようやく終わり、「民主躍進、自民と拮抗」の結果となりました。 いわゆる「注目の選挙区」と言われる選挙区で、私が刮目して見ていた選挙区がふたつあります。 ひとつは、北海道選挙区の鈴木宗男氏、もうひとつは大阪選挙区の辻本清美氏であり…