合理的な愚か者の好奇心

団塊おじさんの "見たぞ! 読んだぞ! 歩いたぞ!"

ヨーロッパを席巻する「数独」

東京の地下鉄に乗って座席に座ると、決まって少しばかりびっくりさせられることがあります。対面の座席に一列に座っている乗客のほとんどが、携帯電話のメールか、さもなくばゲーム機でゲームに熱中している姿です。ひどい時には、一列全部で八人くらいの全員がチャカチャカと忙しくキーを押しています。

S2_062 さて、それではマドリッドの地下鉄はどうだったんでしょうか ?
「地下鉄に乗ったときは、スリが大変多いので注意してください。特に出入り口近くに立っていると、襲われる確率は大変高くなります。」とJTBの添乗員から繰り返し聞かされていた私たちは、カバンを肩から袈裟懸けにかけることは当然として、しっかりと両手に抱え込んで、乗り合わせたマドリッドの人々をどうしてもうさんくさい目で見てしまいがちでした。
しかし、彼らが意外に人なつっこくて、こちらが何か困ったことがあったら教えたくて仕方がないという性質の善良な人々が多いということにすぐに気がつかされます。

Sdsc00369 そうした彼らをさらに眺めていますと、東京の地下鉄のように携帯電話を操作する人はほとんど見ませんでしたが、なんと !! ニンテンドーDSで一生懸命ゲームをしている人はチラホラ見かけました。
そして、彼らがDSでどんなソフトに夢中になっているかと近づいてみると、驚きました。「DS数独だったのです。

数独」については、昨年イタリアを旅行したときにも、問題と格闘している老若男女のヨーロッパの方々を頻繁に見かけたものですが、今回のマドリッドのメトロでも相当のブームを感じさせられました。
マドリッドのメトロはそのような状況でありましたが、実はバルセロナの飛行場でも、地元新聞を熱心に読んでいるとおぼしきスペインの人々が、やっぱりよく見ると新聞に掲載されている「数独」の問題と格闘しているのがわかり、びっくりさせられました。

S2_026 上の写真がその証拠です。
イタリアでもスペインでも、ほとんどの新聞にクロスワードパズルはなくとも、「数独」の問題は毎日掲載されています。
ヨーロッパ民族というのは、数的遊びがお好きなんでありましょうや?
インド人が数学が得意という話は、よく聞くんですが・・・・
日本人は比較的数学が得意な国民と言われています。しかしながら、少なくとも日本の新聞に「数独」の問題が毎日掲載されるなんて想像できません。不思議です。