合理的な愚か者の好奇心

団塊おじさんの "見たぞ! 読んだぞ! 歩いたぞ!"

いなくなったブスちゃんとブ男ちゃん

明確にいつからとは定かに判別できないものの、言われてみて改めて周囲を冷静に観察すると、いつの間にか静かで着実な変化が起きていたことに気づいてびっくりする、ということが時々あります。

ちょっと例を挙げてみましょう。
たとえば、録音テープもビデオテープも気がついたら、もうほとんど売っていません。この調子で行くと、CDも遠からず姿を消すのではないでしょうか?
日本人の場合、こうした庶民生活での便利さの受容は世界に冠たるスピードで、よく言われるのは、明治時代に日本人の和時計から洋時計、和暦から西洋暦への変化は世界一のスピードだったようで、一瞬にして洋時計そして西洋暦への変化が行われたようです。

こうした事実と関係があるか否かは、微妙なのですが、私が最近改めて「ああっ! そうだ!!」と思わず声を出すほど驚いたある変化があります。
それは、いつの間にかブスちゃんとブ男チャンが、私の周辺から忽然とその姿をほとんど消してしまったということなんです。

かくいう小生も典型的なブ男ちゃんなのですが、小生の場合、わが半生において、タダの一度もこの事実に対して、引け目とか劣等感とか感じたことはありません。むしろ、精神的にはイケメン君よりも安定した生活を送ってきたと思います。
その理由をツラツラ考えてみますと、私の青少年期におきましては、ブスちゃんとブ男チャンこそが圧倒的多数派だったと思います。概ね6割[E:sign01]と言ってもいいくらいの割合だったと思います。したがって、多数派に属していることの安定感があったわけです。
しかるに、いつの頃からなのか判然としませんが、最近の若者は誰も彼ももれなく女は美人、男はイケメンなのです。全くインクレディブルです。
最も典型的なケースとして、最近の新入社員を見てみれば、このことは一目瞭然です。

理由を考えてみました。
●栄養がよくなったので、みんな骨格が充分に発達し顔もよくなった。
●教育が普及して、みんな教養レベルが高くなり、それが顔を上品にしている。(じゃぁ、小生の顔など相当よくなっているはずだけれども・・・)
●各人の個性を生かした化粧の技術が、飛躍的に進歩している。
●ファッションセンスが昔をはるかに凌駕しており、みんなセンスの高い似合うものを着ている。(私の場合、着るものにこだわるなど、男としてあるまじきことという教育を受けてきた。)

これくらいしか考えつかないのですが・・・

それにしても不思議なことです。
っていうか、小生としては、とっても落ち着かないことになってしまっています。