合理的な愚か者の好奇心

団塊おじさんの "見たぞ! 読んだぞ! 歩いたぞ!"

ラグビーWCで史上最大の奇跡

日本時間で本日(9/19)夜半過ぎ、イングランドで始まったラグビーワールドカップで優勝候補の筆頭で世界ランキング第3位の南アフリカが、同13位の日本に奇跡としか言いようのない最高の試合で敗れました。

得点は34対32、日本の勝利は24年前ジンバブエに勝って以来2度目のこと。逆転トライはノーサイド寸前、実際は主審がラストワンプレーをコールしてからの連続4分にわたる日本の怒涛のラストプレイの結果であり、すべてのわが国ラグビーファンを熱狂させ感涙を搾り取る奇跡の攻撃でした。
ちょうど一日前に「安保法案強行採決により可決」という非常に後味の悪い国辱的な事件が起きた後だっただけに、その爽快さはたとえようもないものです。

「なんだ選手の1/3は外人じゃないか」などとやぼなことは言いっこなし。ヘッドコーチのエディー・ジョーンズは先日辞任報道があっただけに、どうなっているんだ?というのが率直な気持ちですが、いやぁ、良かった、よかった。
次期ワールドカップ日本開催を控えて、新国立競技場での決勝開催が不可能になったり、いろいろ不幸なニュースが伝えられていただけにラグビーファンにはたいへんうれしい超サプライズ逆転ニュースでした。やっぱり、神様はいるんだな、というのが率直な感想です。

今のラグビーをよくよく見てみますと、我々の学生時代のラグビー(すなわち早慶明全盛時代)のラグビーとはかなり違います。
昔は、モールラックが形成されそうになれば、ボールがどこにあるか、どうしたらボールが取れるか?などは一切考えずにモールラックに突っ込んでいったものです。しかし、今日の日本はどうでしょう。局地戦でのモールラックには最小の人数しか割かず、ラインの攻撃・防御のバランスに最大の注意を払います。そして、局地戦では個のプレイヤーの腕力にかなりまかされるという特徴があります。したがってこの時代では、私のような小さいラガーは全く通用しないでしょうね。そういうことを考えると、さびしくなってきますが、まぁ、今日のところはよかった、よかった。今後は取りこぼしをしないで無事に目標のベスト8へ進出されますことをお祈りいたします。