合理的な愚か者の好奇心

団塊おじさんの "見たぞ! 読んだぞ! 歩いたぞ!"

白河3丁目の回覧板

先日、近所の床屋に行こうとして、朝、外に出たのですが、あいにく9時開店に少々早すぎたため、床屋がまだ閉まっているという不運に出会いました。
仕方がないので、床屋のご町内を中心に散歩気取りでダラダラと歩いていますと、軒下にA3版程度のラックに挟まれてささやかに置かれている白河三丁目町会の回覧板を発見しました。

まず何よりも、今時ご町内の回覧板が存在するという事実に驚かされます。私もこの近くの下町で育っていますので、かつては回覧板はいやっというほど見慣れておりますが、あまりに突然に不意を衝いて視野に入ってきたものですから、びっくりしましたし、なつかしくもありました。
最近は下町とは言いましても、マンションが増えたり、近所づきあいの希薄化もあって、回覧板というものは、全く見かけませんよね。
しかし、この白河三丁目はほとんどが一戸建てで、昔からの住人が多いためでありましょうか、まだ最も正調と思われる回覧板が機能してくれていたのであります。

ということだけであれば、普通のマイ サプライズのご紹介にすぎないのでありますが、本当のサプライズは、実はこれからなんです。
もっと驚かされるのは、その回覧板の伝達内容なのです。

なんと[E:sign03] 「秋の町内日帰りバス旅行」です。
参加費は
3000円[E:sign03]
まさしく、下町の住民たちのささやかな幸福をつむぎだす、心温まる企画です。

ちょうど同じ日の朝刊の一面広告で「豪華客船飛鳥Ⅱ世界一周クルーズ 期間は半年 参加費一人五百万円」を見たばかりのショックがさめやらない朝でしたので、サプライズは倍でした。

しかし、500万円の世界一周クルーズより、3000円の町内日帰りバスツアーの方が、心に残るという皮肉が得てしてこの世の中には多いというのが、おもしろいところなんですよね。