合理的な愚か者の好奇心

団塊おじさんの "見たぞ! 読んだぞ! 歩いたぞ!"

初体験!! ライブビューイング

Utaenishi

「ライブビューイング」なるものを初めて見ました。
通常、ライブビューイングはサッカーなどスポーツ中継を、大きな競技場などでみんなで一緒に応援しながら見るようなものでありますが、私の見たものは音楽コンサートの同時中継を映画館で見たのでありまして、ライブビューイングとしては、異色かもしれません。
見たのは、「中島みゆきリスペクトライブ 歌縁(うたえにし)2017」。中島みゆきを敬愛してやまない7人の女性歌手がそれぞれ2曲づつ、熱唱します。中島みゆきは出演しませんでした。女性歌手たちは、いずれも手練れの歌手たちで、技量の巧拙はあっても、それぞれ魂を込めた歌いぶりで聞かせます。
出演者をご紹介しますと、大竹しのぶ華原朋美中村中、一青幼、クミコ、研ナオコ、そして待ってました[E:sign03]われらの島津亜矢。
いずれも感動させますが、聴かせたのは、クミコの「世情」、大竹しのぶはさすが、亜矢ちゃんの「命の別名」は歌唱力のすごさを忘れさせるほどにすごい[E:sign03] 研ナオコは最後に「島津亜矢は日本一の演歌歌手だ」と激賞していましたが、それはその通り。そして、意外に拾い物は中村中。歌はうまくありませんが、魂の表現力は半端ではありません。
同時刻に公演している本番の場所は「渋谷オーチャードホール」。一方、ライブビューイングの会場は私が行ったのは「TOHOシネマ日本橋」、日本全国14か所の映画館で同時中継したらしい。
ライブビューイングなどとしゃれたネーミングをつけているが、所詮大きなテレビに映写されるコンサート中継をみんなで見ているだけの代物で、チケット代四千円は高すぎるんじゃないの? とご不満の向きもあろうかと思われますが、もっともそのことを懸念していた私自身からあえて言わせていただくと、率直に言って、「It's fun! It's great!」でございました。
舞台を生で見ている感覚を大事にするために、ライブビューイングは、あらゆるテロップ・字幕は入りませんで映像だけです。そして、家でテレビを見ているのとはもっとも異なる点は、4Kの大画面で音が素晴らしいということです。
音については、私の席の後ろに座っていた業界人らしいおじさんが「オーチャードホールより音がいいんじゃないか。特に席の位置による音の偏りを補正しているため、どこの席でも聴きやすい」と褒めておりました。
そして、私が最も強調したいのは、4Kの解像度で、大画面でアップにした場合、歌手の緊張度は言うに及ばず、本気の程度もっと言えば魂の入れ具合が容易に見えるのです。おそらくこれは、オーチャードではどんなにいい席でも味わえる感覚ではなく、ライブビューイングならではの感覚だと思います。

ということで結論から言うと、私はライブビューイングコンサートに病み付きになってしまった次第なのであります。